2026年2月17日、第9回の抄読会が行われました。抄読会はパトリシア・ディーガンのリカバリーストーリー③を題材に行われ、セルフヘルプの方法を学べる治療環境を整えることの重要性に気づきました。
また、ディーガンがピアスタッフとして働いた際に支援者なのかピアスタッフなのかを問われたエピソードから、自分の働く際のアイデンティティが専門職なのか人なのかという議論に発展し、臨床現場にいるピアスタッフの話題につながり、ピアスタッフの中には支援者に厳しく接してくる人もいることが共有されました。
ピアスタッフやクライアントには思い描く支援者像があり、それに自分が応えられない自分に悩みつつも、クライアントの思い描く支援者像にまで責任を取らず、割り切って対応することの重要性も共有されました。
さらに、ディーガンのリカバリーの定義である「リカバリーは単にもとに戻るのではない」というフレーズから、クライアントに「元の自分に戻りたい」と言われたらどうするかという議論に発展し、「この人だからリカバリーできたと思ってしまうこともある」ことが共有されました。クライアントの元に戻りたいという発言自体が、戻れないことを自覚している証拠であり、それを一緒に共有する(居続ける)存在自体が心強い支援であるという意見もみられました。
支援者は、リカバリーが自分の傷やトラウマに向き合う痛みを伴うプロセスであると理解し、利用者がデイケアに来れるようになったこと自体が当たり前ではないという視点をもつことがリカバリーの視点であることに気づかされました。
