11月25日 第6回は、Anthony著/野中猛訳の「精神科リハビリテーション」のリカバリーのビジョンとリハビリテーションの理念について抄読会を行いました。Anthonyは、リカバリーは当事者が行うものであり、精神保健従事者は、リカバリーしようとする試みを理解することによってその過程を援助することを明確化していました。また、リカバリーは精神障害者だけでなく、身体疾患をもつ人を含め、すべての人々が体験する可能性があるため、人間的体験であるとも述べていました。リカバリーについての原則1〜8においては、リカバリーは専門家の介入なしでも起きることの実体験が話されたり、リカバリーを信じる支援者の存在が大きな影響を及ぼすのではないかと語られました。一方で、「私は回復しますか?」という問いに多くのメンバーは、「回復します」とすぐに答えられないもどかしさも感じていました。その言葉を私に話した理由やその人にとっての回復の意味を探ることが重要であると議論されました。このような問いに、ピアサポーターであれば、主観的な体験をもとに「回復できる」と伝えられる可能性も示唆されました。また、リカバリーには当事者自身の機能回復やセルフスティグマも関係していることがわかりました。さらに、リカバリーは、人と比べられない主観的な体験であり、それぞれ認識が異なることも確認できました。
